Amazonが倉庫作業にゲームを導入


Amazonが倉庫業務の効率を上げるためにビデオゲームを試行導入した。

ゲームの要素を他の分野に応用する「ゲーミフィケーション」はそれほど新しいものではないが、このほどAmazonが倉庫での作業に取り入れた、とThe Washington Postが報じた。

作業者の横に置かれたスクリーン上でゲームが展開され、作業の結果がゲームの成績に反映される。ゲームの種類には、「PicksInSpace」、「Mission Racer」、「Dragon Duel」、「CastleCrafter」といったものがある。

作業者の業務上の動きがゲーム上の動きに変換されて、たとえばカーレースのゲームであれば、作業速度が速いほどゲーム上での車の速度が速くなったりする。

これによりダラダラした作業を防ぎ、効率性を上げる狙い。米国と英国の5か所の倉庫で試行的に導入した。

ゲームへの参加は任意で、参加しないからといって罰せられることはないが、参加すると成績に応じてAmazonの社内通貨「swag bucks」がもらえ、Amazonブランドの商品に交換ができるなどのリワードがある。

Amazonの倉庫業務の労働環境の悪さが社会問題になっている中、労働者同士を競争させて作業効率を上げようというのならあまり感心しないが、辛くて苦しい仕事でもゲームにすれば苦痛でなくなるというのなら、いいアイデアだ。

結果的に楽しく効率的に仕事ができれば、こんないいことはない。