日本への渡航が厳格化(その4)

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米国から日本への渡航が一段と厳しくなっている中、多少の違和感を感じながら日本に帰国した。

前述のように、出発前の検査と降機後の検査で陰性だったが、日本側でカリフォルニア州からの入国者に対する水際対策が強化されていたために、検疫所が確保する宿泊施設で3日間の待機をしなければならなかった。

空港と待機用の宿泊施設の間は専用のバスで送迎してれる。車内はシートや窓がすべて半透明のビニールシートで覆われていて、さながら猛毒ガスの発生現場といった雰囲気。窓から外を見ることもできないし、外からも中が見えない。

空港のバス乗り場から15分くらいで検疫所が確保する宿泊施設「東横INN 成田空港」に到着。ここは今はコロナ関係の宿泊・療養施設に専念しており、一般客の宿泊は受け付けていない。

1階ロビーは厳重な検疫体制が敷かれ、臨時に並べられた数台の机で数人のスタッフが受付をしている。前のバスで到着した子供連れの家族の受付作業がまだ続いていて、15分程度待たされた。

受付では書類の確認と3日間の過ごし方の簡単な説明があり、毎日の体温の報告用に体温計が貸与された。

受付が済むと、スタッフが部屋まで案内してくれる。別の場所に行かないよう監視する意味合いもあるのだろう。受付の横で弁当を受け取った後、最初のスタッフはエレベータに乗るところまで案内してくれ、エレベータを降りると別のスタッフが部屋まで案内してくれた。

部屋はツインベッドの1人利用で、小さな冷蔵庫と湯沸しポットがある。机もあり、Wi-Fiが無料で使えるので、インターネットで仕事をする分には支障はない。

部屋に入って落ち着いてから1回目の検温をして「健康観察チャット」で報告するようにと言われていたので、その通りにした。

その後の3日間のスケジュールは、毎朝8時に検温してチャットで体温と体調を報告。8:30頃朝食。11時頃健康状態を確認するメールが来るのでwebサイト上で報告。正午頃昼食。18時頃夕食。さらに現在地の確認を要求する通知が1日数回、いつ来るかわからないので、来たらその都度アプリで報告する。3日目の朝7時に検査をして、陰性なら午後に出所という段取りとなる。

体調や現在地の報告を求める通知が多岐にわたり、報告の方法もそれぞれ違うので、最初は混乱した。現在地を報告するアプリのログインに必要なパスワードは厚労省からの利用案内のメールに記されることになっていたが、その利用案内のメールが翌日になってもなかなか届かない。

1日目(到着翌日)の11時に健康状態の報告を求めるメールが届いた。14時までに報告せよとのことだ。最初、これはアプリで報告するものだと思い込み、利用案内メールがまだ来ていないので報告したくてもできないではないかと困惑した。

報告期限の14時近くになってもまだ利用案内メールが来ない。アプリの管理元である「入国者健康確認センター」にメールで問い合わせた。返事はすぐに来たが、検疫所からデータが来たらアカウントを設定して利用可能になるが、入国者数によっては時間がかかる場合もあるのでもう少し待つようにとの指示。

15時頃、やっと利用案内メールが届いた。早速アプリにログインして現在地を報告。報告期限には遅れたが、利用案内メールが来るのが遅かったのだから仕方がない。

ところが、18時頃、健康状態確認の報告がないとのメールが来た。メールに記載のURLから直ちに回答するようにとの督促だった。引き続き回答がない場合には氏名公表の対象になるとの穏やかではない警告付きだ。ここで初めて、これはアプリとは別の報告だとわかった。すぐにURLからwebサイトに飛んで報告を済ませた。危うく氏名が公表されるところだった。

日本帰国の顛末は続く。