「電気羊」が自動運転芝刈機の一般提供を開始した。
「何のこっちゃ」と思われるかもしれない。Electric Sheep Roboticsが1月25日、自動運転の芝刈ロボット「Dexter」の一般提供を開始したという話だ。
芝刈業界で深刻化している人手不足の問題を解消するとしている。とりわけ、アメリカは広大な芝生が広がっている場所が多いので、芝刈ロボットの活躍の場は多いだろう。

同社はまた、シリーズA投資ラウンドで2,150万ドルの資金を調達したとも発表した。幹事会社はTiger Global。芝刈ロボットのスタートアップとしては最大の調達額とされている。
投資家の期待も大きいようだ。有望な分野と思われていることがうかがえる。
ところで、同社は何でまた「電気羊」という奇妙な名前を社名にしたのだろうか。
New Atlasによれば、この名前はフィリップ・K・ディックのSF小説『Do Androids Dream of Electric Sheep?(アンドロイドは電気羊の夢を見るか?)』から取ったものだそうだ。
この小説は1968年に出たもので、映画『ブレードランナー』の原作になったもの。第三次世界大戦やアンドロイド(人造人間)など、現在でもまったく古さを感じさせないテーマを扱っている。
古さを感じさせないどころか、「人間とアンドロイドの違い」などはこれからのロボット社会の到来でおそらく直面するホットなテーマでもある。
あまり考えすぎると眠れなくなりそうなテーマでもある。