Walmartが自動運転配達を拡大


小売大手のWalmartが自動運転車による配達実験を拡大する。

Cruiseのwebサイトより

TechCrunchによれば、WalmartはGM傘下のCruiseの自動運転車による配達実験を今年中に拡大することを、アリゾナ州上院運輸委員会の会合で公表した。

現在はアリゾナ州スコッツデールのWalmartの1店舗で実験中であるが、2022年中に同州の8店舗にまで拡大する。

まずはアリゾナ州で拡大した上で、様子を見て全国展開を図る計画。それに伴い、Cruiseも現在アリゾナ州に100人以上いる従業員を増員すると見込まれるが、いつ頃どの程度増員するのかは明らかにしていない。

アリゾナ州での実験は自動運転ではあるが安全を確保するためにオペレータが運転席に座る形で実施している。

配達先では自動運転車は車道上の縁石寄りに停車する。荷物を受け取る人は車まで取りに行き、スマホで後部座席のドアロックを解錠し、ドアを開けて荷物を引き取ってドアを閉めれば配達完了となる。

完全に自動化されて無人運転となり、それが全国の店舗にも拡大されると、Walmartにとってはかなりの人件費節約が期待できることだろう。

さらにこれは配達先の顧客にとってもメリットがある。受領の際に配達員にチップを払う必要がなくなる。

チップを払おうか、それとも払うのよそうかなと、思い悩むこともなくなる。