CNNのストリーミングサービス「CNN+」がサービス開始から1か月で終了することになった。
Warner Bros. DiscoveryはCNN+を4月30日に終了する、とVarietyが4月21日に報じ、その後CNNもその事実を確認する内容の発表をした。
CNN+, the streaming service that was hyped as one of the most signifiant developments in the history of CNN, will shut down on April 30, just one month after it launched. https://t.co/K92mv8qBE7
— CNN (@CNN) April 21, 2022
Warner Bros. DiscoveryはAT&T傘下だったWarnerMediaとDiscoveryが合併して4月11日に発足したばかりの新会社。
CNNはWarnerMediaの傘下にあり、新会社が発足する前の3月29日にストリーミングサービス「CNN+」を開始したばかり。
開始にあたってはマーケティングに約1億ドルをかけたと言われているが、その割にはアプリのダウンロード数は初日に1万8,000件、開始から1週間は平均1日9,000件と、あまりぱっとしない出だしだったと、TechCrunchが伝えている。
とは言え、通常はしばらく様子を見るものだろうが、開始から1か月で終了というのは異常な事態だ。
CNN+は合併前のWarnerMediaのCEOだったジェイソン・キラー氏が開始を決めたものだが、合併後のWarner Bros. DiscoveryのCEOとなったデービッド・ザスラフ氏はCNN+の開始に反対だったようだ。
ただ、合併手続きに伴う法的制限の一環で互いに意思疎通をすることが禁じられていたために、十分なコミュニケーションをすることができなかったのだそうだ。
そのくらいの意思疎通はできてもいいだろうに、どうもおかしな話だ。