VerizonがT-Mobileに反撃


料金値上げを批判されたVerizonがT-Mobileに反撃した。

最近のインフレによるコスト上昇等を反映してAT&TVerizonが料金値上げの動きを示しているのに対し、T-Mobileは「プライスロック」と称して料金を一切値上げしないと宣言し、2社の料金値上げを批判した。

これに対し、VerizonがこれまでのT-Mobileの約束破りを暴露して反撃に出た。

Verizonが暴露したT-Mobileの約束破りとは以下のようなもの。

  • 2017年1月5日、税金や手数料はプラン料金に含まれると約束。
  • 2018年8月6日、「Essentials」プランを導入。これは税金や手数料が別にかかる。プラン料金に含まれるとの約束が破られた。
  • 2022年1月22日、コンシューマ向け音声回線とデータ回線の手数料を値上げした。
  • 2022年3月21日、税金を含まない「Connect」プランを導入。数年前の約束がまた破られた。
  • 2022年5月5日、「プライスロック」を発表。将来値上げは一切しないと約束。合併成就のためにいろいろ並べていた甘言と違うものならばいいが。
  • 2022年6月3日、「アシステッドサポート料(ASC)」と「アップグレードサポート料(USC)」を35ドルに値上げ。これは回線を開設したり機種変更をしたりしたときにスタッフ(電話ならオペレータ)に手伝ってもらったときにかかる一時金。
  • 2022年下半期、次はどんな約束を破るのだろうか。

今後の注目点はT-Mobileがさらに約束を破るのかどうかに加え、T-MobileがVerizonにどう弁明・再攻撃するのかと、AT&Tがこの戦いに参戦するのかどうか。

面白い展開になってきたが、料金やサービスの競争ではなく、口論や暴露合戦で終わるのでは顧客にメリットはない。