T-Mobileがバリュープランへ移行促進


T-Mobileが既存顧客をバリュープランに移行させようとしている。バリュープランというのは端末を定価で買うか、他所で買った端末を持ち込むことで、月額料金を安くできるプランだ。

T-Mobileのホームページより

たとえば、T-Mobileが一番力を入れている音声、テキスト、4Gデータがすべて無制限の「Unlimited Nationwide 4G」の場合、端末を割引価格(補助金付き)で買ったときのクラシックプランでは1回線あたり月額89.99ドルなのに対し、バリュープランだと69.99ドルになり、月20ドルの節約になる。

クラシックプランは2年契約だが、18か月を経過すると移行料なしにバリュープランに移行できる。18か月未満だと経過月数に応じて50〜200ドルの移行料がかかる。だからクラシックプランに加入した場合は18か月後にバリュープランに移行するのがお得だ。

これが個人プランの場合は単純だが、ファミリープランで複数回線がグループ化されていて、回線毎に経過月数が違っている場合は要注意だ。一番新しい回線が18か月を経過していないと移行料がかかってしまう。古い回線は一番新しい回線が18か月を経過するまで待たないといけない。もし今ファミリープランに新規回線を追加したとすると、既存回線も含めて(移行料なしに)バリュープランに移行できるのは今から18か月後だ。新規回線の追加だけでなく、アップグレード(機種変更)した場合も同じだ。

前置きが長くなってしまったが、TmoNewsによると、T-Mobileは既存のクラシック・ファミリープランの顧客がバリュープランへ移行しやすくするため「Bridge to Value(バリューへの架け橋)」の取扱いを11月11日から始める。これによると、ファミリープランに新規で追加した回線やアップグレードした回線は18か月の縛りがかからず、いつでも移行料なしでバリュープランに移行できるようになる。よって古い回線が18か月経過したタイミングで全回線をバリュープランに移行することが可能になる。

TmoNewsの執筆者も述べているが、この取扱いはそれほど複雑な内容ではないのに、説明しようとすると複雑になってしまう。もっと簡単明瞭な説明はできないものか。

とにかくT-Mobileは顧客をバリュープランに集約しようとしていることは確かだ。クラシックプランは早ければ来年初めにもなくなる可能性があるらしい。ただしこの点はT-Mobileに確認したわけではないので、憶測の域を出ない。

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