アリゾナでスマホを買い替える(その9)


5年程前に購入したスマホがそろそろ買い替えどきになったので、新しいスマホに買い替えることにした。

ちょっとしたトラブルはあったものの何とかBoost回線用のiPhone SEを購入した。購入にあたり、さまざまなオプションを検討する中で、Visibleのプロモーションが目に留まった。

Visibleのホームページより

Verizonの格安電話ブランド「Visible」はVerizonのネットワークを使う一種のMVNO。音声、データ(混雑時は低速になる)、テキストが無制限で月額30ドル。これならBoostの方が安いが、今なら5ドル引きになるというプロモーションを実施中だった。

すなわちBoostと同じ料金でVerizonのネットワークが使えるということだ。これは試してみる価値がある。もしBoostよりも良ければVisibleに乗り換えるのも悪くないし、T-Mobile3回線をVisibleに乗り換えるのも検討に値する。

なお、Visibleには上位プラン「Visible+」(月額45ドル)もあり、下位プランと同様、音声、データ(高速データは50GBまで)、テキストが無制限であるのに加え、超高速の「5G Ultra Wideband」が使えることが下位プランとの大きな違い。

下位プランでも5Gは使えるが、比較的低速の「5G Nationwide」しか使えない。もっとも超高速5Gは今のところ使えるエリアがごく限られていることと、使用予定のiPhone SEは対応していないことから、下位プランのみを候補とした。

早速Visibleのオンライン販売サイトで1回線申し込んでみた。手持ちのスマホを使うこととし、SIMのみを注文した。注文が完了した翌日にFedExの封筒が届いた。中には説明書などはなく、SIMカードのみが入っていた。迅速だが簡素な対応だ。

届いたばかりのSIMを届いたばかりのiPhone SEに差し込んで、アプリの指示に従ってアクティベーションを完了した。スマホの画面上には「Visible」と「LTE」が表示された。速度は下りが30Mbps台、上りは5-8Mbps程度。

SpeedtestでVisibleの速度を測定中

これまで自宅で測ったときのT-Mobileの速度は調子のいいときでも下りで2Mbps程度で、1Mbps以下になることもしばしば。Boostでも下りは20Mbps以下だったので、Visibleの速度は感動的だった。

さらに場所を変えて測ってみると、T-Mobileは驚くほど速かったり非常に遅かったりと、ばらつきが激しかったが、Visibleはだいたい安定して数十Mbps程度。Boostもかなり安定しており、ときどきVisibleよりも速いこともあるという状況。

もう1つ、些細な点だが、Visibleはアクティベーションが完了すると同時にクレジットカードに25ドルちょうどが課金された。それでプリペイドサービスであることを改めて思い知らされた。

Boostはポストペイドと謳っている。税金などが加算されて25.33ドルが毎月23日頃に引かれる。課金対象期間は毎月8日から翌月8日。たとえば68日から78日までの分が623日に引かれる。これでは完全なポストペイドではないのではないか。

将来的な不安材料として、Boost25ドルの月額料金が永久保証されているが、Visibleは保証されていない。特に通常30ドルのところプロモーションで5ドル割引されている状態なので、いつ通常料金に戻るかわからないという不安がある。

こうしてみるとBoostVisibleはなかなか甲乙つけ難く、現時点でどちらかに軍配を上げるのは難しい。T-Mobileから乗り換える可能性も含め、当面両方を維持して様子を見ることにした。当面は今までよりも月々25ドル余計に支払うこととなる。

 

(追伸)

Visibleは2023年8月に下位プランの月額料金を恒久的に25ドルとした。

フェニックスのDesert Botanical Garden(砂漠植物園)にて

アリゾナでスマホを買い替える(その10)に続く

アリゾナでスマホを買い替える(その8)