モバイル決済の「Isis」が「Softcard」に名称変更することになった。
理由はイスラムのテロ組織と同じ名前を共有したくなかったからだ。7月上旬には変更の意向を発表していたが、やっと決定したようだ。
実は8月初めには非公式に新名称は「Softcard」になるらしいとの情報が出回っていた。softcardの付く決済関連のドメイン名が大量に登録されたからだ。DotWeeklyによれば、ソフトウエア会社でドメイン登録業務も行っているMarkMonitorを通じてsoftcardの付いたドメイン名が、8月3日時点で35個登録されていたそうだ。
「softcardwallet.com」や「paywithsoftcard.com」などは確保できたようだが、大事な「softcard.com」はあいにく他社に使われていた模様だ。念の入ったことに、「softcardsucks.com」や「softcardwalletlawsuit.com」といった不測の事態に備えたものまで登録している。
Domain Name Wireによれば、Isisに代わる新名称としては他に「Willow」や「Zoma」という候補もあったようだ。「Zoma」だとまた将来、そういう名称の悪の組織が現れる可能性もありそうだ。それぞれの候補名についても念のためドメイン名を登録したようなので、100個以上のドメイン名を登録した可能性がある。
そういえば昔、米国の会社の日本進出の手伝いをしていたときに、日本のJPドメイン名を200個登録してほしいと依頼されたことがある。日本の登録会社に相談したら、当時は200個全部を一括申請する手段ながなく、オンラインで一回に5個ずつ地道に登録するしかないと言われ、せっせと40回繰り返したのを思い出した。
ところで、SoftcardはJPドメイン名を取得したのだろうかと気になったので調べてみたら、「softcard.jp」が登録されていた。登録者は「DNstination Inc」というサンフランシスコの会社名。これはMarkMonitorが顧客名を伏せるときに使う名称だ。
「softcard.co.jp」はまだ登録されていない。これは早く登録した方がいいのでは。
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