Apple Watchで車の鍵がいらなくなる


Apple Watchが車の鍵の代わりにもなる、とTim Cookが随分期待させるような発言をしている。Telegraphのインタビューで答えたもの。しかもこれは始まりにすぎないという。

Apple Watchのホームページより
Apple Watchのホームページより

Apple Watchは4月に発売が予定されているが、3月9日にサンフランシスコで開催されるAppleのプレスイベントでも大々的に披露されると見られている。

Appleには人々のライフスタイルを変える力があることは否めない。iPhoneが登場してスマホが定着した。時刻もスマホでチェックできるので、腕に時計をする必要がなくなった。

今度Watchが登場したら、人々は腕にこれを着けることを奨励される。これで何ができるのかによるが、時刻やメールやメッセージやスケジュールなどを確認できるだけなら、まったく着ける気がしない。

これでフィットネス情報を記録、分析、シェアできる程度なら、人にもよるだろうが個人的にはあまり着ける気がしない。

これで車のドアのロックを開けて、エンジンを始動することもできるようになれば、これは便利かもしれない。着けてみてもいいかなと思う。

さらに自分の車だけでなく、他人の車を借りるときや、レンタカーを借りたりするときにも使えれば、これは便利だ。着けてみたい気がする。

さらにこれで自宅の玄関ドアのロックの開閉やガレージドアの開閉ができれば、確かに便利だ。着けてみたい。

さらにこれでホテルの部屋のドアロックも開閉ができ、ついでにホテルのチェックインやチェックアウトもWatchをかざすだけ(またはホテルに出入りするだけ)で完了できれば、非常に便利だ。着けたい。

さらに電車やバスやタクシーなどの交通機関の支払いができ、UberやLyftなどのライドヘイリングの車も呼べ、航空会社のチェックインもできれば、さらに便利だ。是非着けたい。

さらにこれでレストランやバーで注文や支払いができ、出前サービスの注文ができ、ショッピングの支払いもできれば、極めて便利だ。便利すぎる。すぐにでも着けたい。

AppleにとってWatchの販売開始は、iPhoneのみに頼りすぎている収益構造を変えられるかどうかという試金石になる。期待しつつ見守りたい。