配達サービスでスタバのコーヒーも届く


配達サービスの「Postmates」がまもなくStarbucks(スタバ)のコーヒーも届けてくれるようになる。

TechCrunchが紹介している。スタバのアプリで注文して配達を希望すると、Postmatesがユーザの代わりにスタバで注文の品を受け取り、ユーザの指定した場所’に配達してくれる。ただし当面はシアトルのみでの試験運用となる。

Postmatesは数ある配達サービスのスタートアップの中でも、最近急速に伸びていると話題になっている。

Business Insiderが伝えるように、同社は米国での配達件数累計が50万件を超えるのに116週間かかったが、次の50万件は20週間で達成し、その次の50万件は10週間で達成してしまった。

Postmatesの配達件数(Business Insiderより)
Postmatesの累計配達件数(Business Insiderより)

今回、スタバと提携したことでさらにこの伸びが加速しそうだ。

一方、スタバにとっても、最近の出前サービスの流行に乗り遅れることなく、同業他社にも差をつけるチャンスとなる。

なお、上記のTechCrunchによれば、両社はSquareの二の舞にならないようにしたいそうだ。

そういえば、Squareをスタバで使用するときは、Squareのモバイル決済アプリ「Wallet」でQRコードを表示させて、それをスタバのレジのスキャナーで読み込むという方法だった。

これは暫定的なもので、そのうちレジで名前を告げるだけで注文の品を受け取れるようなSquare本来の使い方がスタバでもできるようになるのだろうと思っていたら、本格化しないまま2014年12月に頓挫してしまったようだ。

Squareは「Wallet」を終了して、それに替わるアプリ「Order」をリリースしたが、それも3月20日をもって終了してしまった。ほとんど使われなかったと見られる。どうも消費者向けアプリは得意ではないようだ。

Postmatesも自社の配達サービスのアプリはあるが、Squareの二の舞にならないように、スタバとの提携ではこれを使わずに、スタバのアプリで配達もできるようにした。

スタバのアプリはかなり普及しているのでこのアプリで注文から支払いや配達までできる方が便利だ。