スマートウォッチのPebble Timeが出荷を開始するが


クラウドファンディングのKickstarterで異常な人気振りを示したスマートウォッチのPebble Timeが、いよいよ5月27日に出荷されるが、不安材料もある。

Pebble Time(Pebbleのホームページより)
Pebble Time(左)とPebble Time Steel(右)(Pebbleのホームページより)

Pebble Timeは1.25インチのカラー電子ペーパーのディスプレイを採用し、日光の下でも見やすく、バッテリーの持ちもよく、1度充電すると7日間持つという強みを持つ。

市販価格も199ドルと競争力がある。7月にはステンレス製のPebble Time Steelも発売される。その上、スマートウォッチ市場は今後も大幅に伸びる(出荷台数は2014年の1,500万台から2020年には3億7,300万台へ)と予測されているなど、多くの明るい材料をInformationWeekが伝えている。

一方で不安材料もある。Pebble Timeは先日Kickstarterで2,000万ドル以上を集め、先代のPebbleも1,020万ドルを集めたというのに、まだ資金が足りないようだ。

TechCrunchによれば、Pebbleはシリコンバレーの銀行に500万ドルの融資と500万ドルの与信枠を申し込んだとのこと。

またシリコンバレーのベンチャーキャピタルに新たな出資を要請しているが、断られ続けているという。

AppleやAndroidなどとの競争に直面している中で、多くの社員が会社の方向性に不安を感じているようだ。

まだ終わりと決まったわけではないが、これほど資金を集めておきながらまだ足りないという状況や、ベンチャーキャピタルにそっぽを向かれている状況は、ただごとではなさそうだ。