コニャックにNFCが搭載される


コニャックの「レミーマルタン」にNFCが搭載される。これで何をしようというのか。

発表文書によると、Selinkoの技術を採用したセキュリティの高いNFCチップをレミーマルタンのボトルに搭載する。今秋から中国で展開し、その後他の地域にも拡大するそうだ。

アプリをインストールしたスマホをそのボトルの栓の上にかざすと、レミーマルタンが正真正銘の本物かどうか、さらに過去に栓を抜いたことがあるかどうかがアプリで確認できる。

Salikoのホームページより
Selinkoのホームページより

NFCチップからスマホを通じてSelinkoのサーバーに暗号化されたデータが送られる。銀行や国防総省などが使用しているのと同等レベルのセキュリティだそうだ。

さらに、この「コネクテッド・ボトル」は、リワード、イベント、プロモーションなどの形でメーカーと消費者をつなぐのにも役にたつという。

とうとう「IoT」はお酒にまで及んできたというわけだ。

ところでレミーマルタンは1本20万円くらいするものもあるほどだから、本物かどうか、混ざり物がないかどうかは関係者にとっては大事な問題だろうが、そこまで高度なセキュリティを採用する必要があるのだろうか。

ラベルやシールの状態だけでは見分けがつかないということか。まずは中国で開始するということからして、それなりに必要性があるのだろう。

ただ、最近は国防総省のシステムでもハッキングされるので安心はできない。