Dish NetworkがBoost Mobileの買収手続きを完了した。
T-Mobile/Sprintの合併が認められた条件の1つとして、Sprintが持っていたプリペイドサービスの子会社「Boost Mobile」を手放すこととなり、これをDishが買収することになっていた。
Dishは7月1日、その買収手続きを完了したと発表した。
買収金額は14億ドル。これにより、Boostの従業員数百人と代理店数千店と900万件以上の顧客がDishグループに仲間入りした。すなわち、Dishが消費者向けワイヤレス市場に参入したことになる。
Dishは行く行くは自前の5Gネットワークを構築する計画だが、それまで7年間はT-Mobileのネットワークを使ってMVNOとしてワイヤレスサービスを提供できることになっている。
なお、買収手続き完了後もBoostは引き続き社名は変えずにサービスを提供することになっているが、ロゴは新しくなり、これまでのBoostのマークにDishの電波模様が付加された。
これでDishはSprintが抜けた後の「第4のキャリア」の穴を埋めるべく、第一歩を踏み出したわけだが、主要3社に比べると桁違いに規模が小さく、合併前のSprintよりも遥かに小さいという状況だ。
果たして第4のキャリアとしてスクスクと成長することができるのか、見守ることとしたい。