HuaweiがT-MobileとSprintの合併に影響を与える可能性があるとの見方がある。
英国が5Gネットワーク構築においてHuawei製機器の導入を容認する方針を発表したが、これがT-Mobile/Sprintの合併に影響を与えるかもしれないと、FOXが伝えている。
T-MobileとSprintの合併については、それに反対する州とDCの司法長官が起こした裁判がニューヨークの連邦地裁で進行中であり、既に口頭弁論が終わり、マレロ判事の判断が待たれている。
通常、裁判では口頭弁論でのやりとりの中で判事がどのような判断を下しそうかという感触がわかることが多いが、今回はさっぱりわからず、確率は50/50と見られている。判事もまだ迷っている可能性がある。
このような状況の中、英政府は、5Gネットワークの構築にあたり、米国の反対を押し切り、Huaweiの機器を導入することを容認する方針を発表した。
もともと、T-Mobile/Sprint合併に賛成する意見の中には、5G競争で中国に勝つためには両社を合併させて強い第3キャリア、そして強い米国を作ることが必要という主張があった。
今回、英政府の決定によりHuawei/中国に有利な状況となる可能性が出てきたことから、対抗するために両社を合併させるべきであるとする主張が強くなるとの見方だ。
マレロ判事がそのような見方をすれば合併を認める方向に傾く可能性がある。