高齢者に優しい「Amazon Echo Silver」がSNL(サタデーナイトライブ)にパロデーとして登場した。
高齢者にとって、最新技術というのは必ずしも使いやすいものではない。そこでAmazonは高齢者利益団体のAARPと提携して、お年寄り向けの「Amazon Echo Silver」を開発した。
本体の上半分は木目仕上げ、下半分のスピーカ部はゴールド仕上げ。
主な機能は以下のとおり。
- 超大音量で、耳が遠くてもよく聞こえる。
- 「Alexa」でない名前を呼んでも反応してくれる。アレグラでも、アニータでも、オデッサでも。
- 物分かりの悪いお年寄りにも根気よく説明してくれる。
「アレグラ、外の天気は?」
「74度(摂氏23度)で晴れです」
「はぁ?」
「74度で晴れです」
「どこが?」
「外が」
「何の話?」
「外の天気は74度で晴れです」
「どうだか」 - スポーツの最新情報も教えてくれる。
「カレッサ、サチェル・ペイジは昨日いくつ三振取った?」
「サチェル・ペイジは1982年に亡くなりました」
「で、いくつ取った?」
「サチェル・ペイジは亡くなりました」
「今何て言った?」
「亡くなりました」
「誰が?」
「サチェル・ペイジが」
「あぁ、どうだか」 - ローカルニュースやポップカルチャーの情報も伝えてくれる。
「アニータ、あの男の子たち道路で何やってんの?」
「ただ遊んでいるだけです」
「今何やってるって?」
「ただ遊んでいるだけです」
「今『ただ遊んでいるだけ』って言った?」
「はい。ただ遊んでいるだけです」
「どうだか」 - スマートホーム製品のコントロールができる。
「アレキサンドラ、部屋の温度を上げてちょうだい」
「部屋はもう100度(摂氏38度)ですよ」
「そう言って私を殺す気ね」 - 失くし物をしたら、クイックスキャン機能で探してくれる。
「アメリア、電話機どこに置いたかしら?」
「電話機はあなたの右手にありますよ」 - 「アーハン」と適当に相槌を入れてくれる機能で、つまらない長話にも付き合ってくれる。
「そんであいつに5ドル渡したんだよ。そしたらあいつが1ドルしかもらってないって言いやがるんだ」
「アーハン」
「だからたしかに5ドル渡しただろって言ってやった」
「アーハン」
「だって俺は5ドル札1枚と1ドル札1枚しかもってなかったんだ」
「アーハン」
「そんで今1ドル札持ってるから、渡したのは5ドルだ」
「アーハン」
「どっちがバカか言ってみろってんだ」と言って、しっかり5ドル札を握っている。
どこか憎めない「偉大な世代」向けのAmazon Echo Silver。