スマートロックで不可思議な体験(その1)


新しいスマートロックを試しに使ってみようと思い、Walmartのオンラインショップで注文したら、配達のトラブルで不可思議な体験をした。

今回注文したのは、LockStateRemoteLock 5iというモデル。玄関のドアロックをスマホでも暗唱番号でも解錠できるタイプ。

製造元のLockStateのサイトでは定価が249ドル。これに税金と送料が加算されて287ドルとなっていた。同じものがAmazonではなぜか定価が289ドル。これが割引されて269.72ドルになっていた。送料がかからないオプションを選ぶことができるが、本体が高くなった分、税金も高くなり、結局293ドルくらいになる。

これがWalmartのオンラインショップでは送料・税込で249ドルになっていた。これはお買い得、と飛びついた。

Walmartの販売サイトより

オーダー完了から3日後にWalmartから発送完了のメールが届いた。トラッキングナンバーも書いてあった。USPS(米国郵便)で1週間以内に届く予定となっていた。

ところが1週間以内に届いたのは伝票だけで、本体は別途発送すると書いてあったが、1週間が過ぎても届かない。荷物の追跡をしてみると、確かに「配達済み」になっていたが、それは伝票が届いた日だ。伝票は確かに届いている。本体に関してはトラッキングナンバーを含め何の情報もないことに気がついた。

注文した荷物が届かないことはアメリカではよくある。こんなときは販売元にクレームすると、通常は大してよく調べもせずに簡単に再送に応じてくれる。あまりにもよくあることなので、いちいち調べていたら手間もコストもかかって大変なことになるのだろう。

そんな感じの展開を予想しながら、Walmartのカスタマサポートにチャットで問い合わせた。Walmartから販売元のBalkowitsch Enterprisesに問い合わせてくれることになった。

翌日、販売元からメールが来た。本体はFedExで発送し、既に配達済みになっているとの返事。今一度玄関や裏口や隣近所やその周辺を探してみなさいとのアドバイスもあった。

FedExのトラッキングナンバーが書いてあったので、追跡してみると、確かに「配達済み」になっていた。玄関前に置いたとある。受取人のサインは不要の扱いになっていた。

ところが実際には、玄関前には確かに何もない。アパートなので裏口というものはない。隣近所には多数の家があるが、全部を一軒一軒回って確認するのは容易ではない。

ちょうどそのとき、FedExからテキストで、預かっている荷物があるとの連絡が来た。最寄りのFedExのオフィスで5日間預かっているので、身分証明書を持って引き取りに来るようにとのことだ。

おそらく、本体は何らかの理由で配達できなかったので、FedExのオフィスに留め置かれているのだろう。ただ、トラッキングナンバーが販売元から知らされたものとは違う。

そのトラッキングナンバーで追跡してみると、確かに最寄りのFedExのオフィスに留め置かれている。宛先の名前や住所などは書いていない。品名が何なのかもわからない。発送元の都市名が販売元やメーカーの所在地とは違っていた。

別な住所から発送されることはよくあるが、トラッキングナンバーが違うのが少々気になる。この通知はテキストで来ているので、テキストを受け取る電話番号を発送元が間違えて入力すると、通知だけ別の人に届くことは十分にありうる。

何はともあれFedEexのオフィスに行ってみた。テキストで通知されたトラッキングナンバーを伝えると、案の定、もう誰かが受け取った後だった。受け取りには身分証明書が必要なので、おそらく本人が自分の荷物を受け取ったのに間違いはないだろう。

結局テキストで通知されたのは他人宛の荷物だった。こんな間違いは初めてだ。こんなタイミングでこんな紛らわしい通知が来るとは不思議だ。そういうわけで注文したスマートロックの本体は相変わらず行方不明のままだ。

販売者のBalkowitschにその状況を伝えると、メーカーのLockStateに伝えるとの返事。メーカーからの連絡待ちということになった。

今回はなかなか再送に応じてもらえない。