自動車メーカーのGMがカーシェアリングの運営を開始した。
GMは自動運転車の開発を含む未来のパーソナルモビリティに関する投資計画を発表したが、その中に、カーシェアリングの運営も入っていた。
カーシェアリングは車の購入を抑制するようなもの。自動車メーカーにとっては本業に逆行するような動きだが。
The Vergeによれば、GMはニューヨーク市のアパート1棟を対象に、カーシェアリングサービス「Let’s Drive NYC」を10月1日に開始した。
アパート1棟といっても、「The Ritz Plaza」という479戸もある高級タワーマンションだ。
ここにカーシェアリング用として用意したのは2種類のChevyのSUV、TRAXが8台とEQUINOXが2台の計10台。

このマンションの住人は1か月に3時間まで無料で車が使える。追加の利用は1時間10ドル弱からで、24時間で最大75ドル。
大都会の真ん中に住んでいれば、普段はあまり車は必要ない。むしろ車があることで、駐車場代や登録料などの費用がかかる。
とは言え、家具など大きなものを運ぶときには車が必要になることもある。そこで、必要なときに必要なだけ使えるカーシェアリングというスタイルの人気が高まっている。
本業に逆行する恐れがあるとはいえ、これが時代の流れだとすれば、それに逆らわず、むしろそれに積極的に関わって、ビジネスにつなげていこうという逆転の発想と言える。