T-Mobileの2回線目無料オファーは得難い


T-Mobileのデータ回線2回線目無料のプロモーションは、新規顧客にとっても既存顧客にとっても得難いオファーだ。

Appleは9月10日のスペシャルイベントで、新iPhoneの他にWatchとiPadの新モデルも発表した。これより、既存モデルも値下げされて、WatchやiPadを買いたいと思っていた人たちにとってはチャンス到来となった。

これに合わせるかのように、T-Mobileが、データ回線を1回線追加するともう1回線の月額料金が無料になるというプロモーションを開始した、とTmoNewが報じた。

データ回線とは、タブレット、スマートウォッチ、モバイルホットスポットなど向けの、音声通話を含まない回線のこと。

音声通話を含むアカウントに追加する場合は、1回線につきiPadは月15ドル、Apple Watchなら月10ドルの追加で無制限にデータとテキストが利用できる。

新規にWatchを2台買いたいとか、iPadとWatchを1台ずつ追加したいなどという顧客にとっては、今回のT-Mobileのプロモーションは願ってもない貴重なオファーだ。

こういうときに悔しい思いをするのが、既に必要十分なWatchやiPadを持っている既存顧客だ。何のメリットもない。

新たに使い始めた顧客は安くなるのに、既に使っている顧客は安くならないというのは不公平ではないか。こういうときに、既存顧客でもプロモーションの恩恵が受けられる方法はないのか。

たとえば、今使っている回線を解約して、新たにプロモーションを利用して新規に回線を申し込むというのではダメなのか。

T-Mobileによればダメだ。過去90日以内に回線を解約している場合は、その回線を復活しない限りプロモーションを利用する資格がないというルールになっている。

それでは、新たにプロモーションを利用して回線を追加した後に、既存の回線を解約することはできないのか。どの回線もいつでも解約できることになっているはずだから。

T-Mobileによればダメだ。プロモーションを利用して回線を追加した後に、同じアカウント内の回線を解約した場合はプロモーションは適用されないというルールになっている。

しっかりと縛りがかかっていて、抜け道は許されないようになっている。

新規顧客にとっては(貴重なという意味で)得難いオファーだが、既存顧客にとっても(手に入れるのが難しいという意味で)得難いオファーだ。