なぜ週末にホットサイダーなのか


ホットサイダーは週末にだけ飲まれているという情報がある。

アメリカに住み始めて驚いたことの1つに「サイダー」がある。サイダーとは冷たい炭酸飲料のことだとばかり思っていたが、アメリカには温かいサイダー「ホットサイダー」もあるからだ。

以前、Kカップのコーヒーカートリッジのサンプルセットを購入したときに、コーヒーやココアなど、全部で40個のカートリッジの中にサイダーが4個も入っていたのには驚いた。サイダーをコーヒーと同じ方法で淹れるというのも驚きだ。

Kカップのコーヒーサンプルセット(Amazonの販売サイトより)

もちろん冷たいサイダーもあるが、アメリカで「サイダー」と言えば、リンゴジュースとほぼ同じもの。州によって若干違いがあることもあるようだが、透き通っていない濃いめのリンゴジュースで、基本的に炭酸は入っていない。

これを温めたのがホットサイダー。シナモンや他のスパイス類を入れることもある。これが週末にだけ飲まれているという驚きの情報がある。

モバイル決済のSquarefが「イン・サイダー情報」として、「なぜみんな週末にだけホットサイダーを飲むのか」とツイートした。

ホットサイダーの売上でトップ5の州(ニューヨーク、ミシガン、カリフォルニア、ワシントン、マサチューセッツ)の10月の販売データを公開したもの。Squareを経由した販売のみだろうが、たしかに、全部の州で週末にだけ飲まれているという傾向が明らかだ。

なぜ週末にだけ飲まれているのかについては未だ解明されていないが、このツイートに対しては、「バケーション先で飲まれている関係ではないか」という真面目なものから、「だって美味しいから」という単純明快なものまで、少数のコメントが寄せられている。

ホットサイダーは秋・冬の風物詩ではあるが、いつでもどこでも飲めるというものではない。週末にだけオープンするファーマーズマーケットのようなイベントで提供されているから、というのがもっともらしい理屈だ。