FoxとComcastがVOD買収の動き

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FoxとComcastが広告付きビデオストリーミングサービスの買収に動き出した。

The Wall Street Journalによれば、FoxはTubiを、ComcastはVuduを、それぞれ買収する方向で協議中とのことだ。

Tubiはサンフランシスコを本拠とするベンチャー企業。映画やテレビ番組など12,000本以上のコンテンツをオンデマンドで配信している。月間アクティブユーザ数は2,500万件を誇り、世界最大の広告型ビデオオンデマンドサービス(AVOD)と豪語している。

TubiのiOS用アプリ(App Storeより)

関係者によるとFoxはTubiの買収に意欲を示しており、買収金額は5億ドルを超える可能性があるとのことだ。

Vuduは小売大手のWalmartが2010年に1億ドル以上かけて買収したVOD事業者。2016年に無料のAVODサービスを開始した。その後もWalmartはそれとは別のSVODサービスを計画したり、それを断念したりと右往左往したが、結局、競争激化する映像業界で自前のストリーミングサービスを展開するのはお金がかかりすぎるとして、Vuduを手放す意向を示したことが、2019年10月に報道されていた。

VuduのiOS用アプリ(App Storeより)

Comcastの子会社のNBCUniversalが受入先として手を挙げたというわけだ。

ところで、NBCUniversalは独自のストリーミングサービス「Peacock」を4月に開始しようと計画している。その中にも広告付で無料または低額のストリーミングプランが含まれている。

既に独自にサービスを提供できる体制ができているだろうに、その上Vuduまで買収する必要があるのかという疑問を感じる人も多いのではないか。

「大きいことはいいことだ」が通用する世界なのだから仕方がない。