コロナウイルスが次期iPhoneを遅らせる


新型コロナウイルスが次期iPhoneの製造計画にも影響を与えている。

新型コロナウイルスが猛威を振るっているが、次期iPhoneの製造計画にも影響を与えていると、Reutersが報じている。

例年、今頃はAppleのエンジニアたちがアジアに出張して次期iPhoneの製造計画を最終化する時期だが、今年は新型コロナウイルスの影響で米国から中国への渡航が禁止されてしまった。

実際にiPhoneの製造が本格開始されるのは夏になるが、その前にFoxconnなどの委託先との間で製造工程を最終化しておく必要がある。渡航禁止や隔離などでAppleのエンジニアたちが委託先のエンジニアに会えなくなれば、その作業も進まない。

また、中国にあるFoxconnの工場も閉鎖されていることで、製造工程が遅れることも懸念される。さらに、旧正月で台湾に帰省していたFoxconnの幹部の大半が中国に戻って来ていないという事情もある。

5G対応の次期iPhoneの発売時期が遅れるとなると、それを待ち望んでいるユーザにとっても痛手だが、5Gサービス全体の発展にとっても痛手だ。

これを機に、Appleは中国に依存しすぎていた製造体制の見直しを加速させる可能性がある。

トランプ大統領がAppleに対して中国からの撤退をいくら呼びかけてもなかなか進まなかったが、新型コロナウイルスが簡単にやってのけるかもしれない。