GoogleとFacebookは広告事業では競争していると思われていたが、実は裏で共謀していたとの主張がなされている。
昨年12月に10州がGoogleに対して起こした反トラスト訴訟の中で、FacebookとGoogleが秘密裏に広告で共謀していたとの主張が展開されている。
その共謀作戦は「ジェダイ・ブルー」と呼ばれる。
「ヘッダービディング」によるGoogleの広告自動入札システムにおいてFacebookが有利になるように仕組まれていたというもの。その代わりFacebookはGoogleの広告システムを脅かさないよう便宜を図るという交換条件だ。
これは支配的な企業同士が結託して互いに利得を得ようとする悪行の典型的パターンだとして、Forbesなども厳しく非難している。
『スターウォーズ』では「ジェダイ」は「ライトサイド」にいる正義の味方であるが、「ダークサイド」に陥った「ダーク・ジェダイ」という悪者もいる。
訴訟で両社の反トラスト行為が立証されれば「ジェダイ・ブルー」は実は「ダーク・ジェダイ」だったということになる。
もっとも、GoogleとFacebookは、これはデジタル広告では一般的に行われているもので、反競争的行為ではなくむしろ競争を促進すると反論し、あくまでも「ライトサイド」の「ジェダイ」であると主張している。
最初は正義の味方だと思われていた登場人物が、最後になって裏切ったり悪者だったことがわかるという筋書きは、映画やドラマではよくあるが、現実の世界でもありうる。
それがストーリーを面白くさせる要素であることは否めない。