T-Mobileの5G回線でドローンの初BVLOS運用に成功


T-Mobileの5G回線を使用したドローンのBVLOS(目視外飛行)運用による初飛行に成功した。

T-Mobileの発表文書より

ドローンを運用するのはValmont Industries Inc.というインフラ関連商品や各種サポートを提供するネブラスカ州の会社。

送電線、太陽光・風力発電、農業設備、被災地域のインフラなど、さまざまなインフラ設備の点検をドローンにより行う。インフラ設備の点検をVLOS(目視)で行うのは大変な労力とコストがかかる。BVLOS運用ができれば効率性が大幅にアップする。

今回BVLOS運用に成功したのはテキサス州チルドレスからアスパーモントまでの77マイルの距離。約3時間の連続飛行を行った。使用したドローンはHarris AerialのH6Eという機種。ソニーのA7RM5カメラを搭載。

ドローンの運用は基本的には目視できる(VLOS)範囲内で行わなければならず、BVLOS運用をするためにはFAA(連邦航空局)に適用除外を申請して認められる必要があるが、安全に関わることであるので審査は厳しく認められるのは容易ではない。

Valmontは今回初めてBVLOSのための適用除外が認められた会社の1つであるとしている。

同社は今後さらにFAAと調整の上、2024年には全国でDiaB(ドローン・イン・ア・ボックス)を提供する計画。これはドローンでインフラの点検をしたい利用者は、Valmontにドローンを注文し、届いたら開封するだけ。後はValmontのパイロットが遠隔で操縦し、点検を実施してくれるというもの。

BVLOS運用ができることでドローンの応用の範囲が飛躍的に広がる。