ドーナツにはコーヒーがよく合う。しかしコーヒーにも色々ある。ドーナツに一番合うのはどのお店のコーヒーか、どの種類のコーヒーか、それが問題だ。
アメリカでベストコーヒーショップと言われているのはStarbucks、と思うだろうが、必ずしもそうではない。StarbucksとDunkin’ Donutsが1−2位を争う場面が多い。
「元祖」と同じように、いろいろなお店が営業トークとして、うちのコーヒーが「ベスト」だと宣伝することはあり得るが、Boston Globeによれば、Dunkin’ Donutsは「Best Coffee in America」という商標登録まで申請したそうなので、少なくとも本気度は一番だ。登録が認められたかどうかは不明だ。
もっと中立的な調査結果として、Zagatの調査ではファストフードのベストコーヒー部門でStarbucksが1位、Dunkin’ Donutsが2位に選ばれているが、Brand Keysが毎年行っている各分野での顧客ロイヤルティ調査ではコーヒー部門でStarbucksが2位、Dunkin’ Donutsが7年連続でトップだ。
Dunkin’ Donutsはたしか、コンシューマレポートでベーグルの一番美味しいお店としても1位に選ばれている。ドーナツショップなのにコーヒーやベーグルで専門店を差し置いて1位に選ばれるとは。Dunkin’ Donuts、恐るべし! ただ肝心のドーナツ部門では1位どころかトップ10にもなかなか名前が出てこないのが課題だ。
Dunkin’ Donutsはまた、袋入りのコーヒー豆も販売していて、上記のBrand Keysの調査では袋入りコーヒー豆部門でもDunkin’ Donutsが1位を獲得している。
袋入りのコーヒー豆にもいろいろな種類のものがあるが、たまたま大手スーパー「ターゲット」で、「ドーナツショップ」という名のコーヒー豆を見つけた。Dunkin’ Donutsのブランドではない。ターゲットのブライベートブランドの「Archer Farms」から販売されている。これはドーナツ用に最適化されているに違いない。

早速買って自宅のコーヒーメーカーで淹れてみた。これはなかなか美味しい! 特に強い個性はないのだが、香ばしさや苦みがほどよく調和していて、ドーナツの味を邪魔しない程度にコヒーの存在感を主張している。ドーナツに合うコーヒーとはこういうものかと感心した。
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