いいことづくめのソーラー自転車


サンフランシスコの公園をソーラー自転車が疾走する。

サンフランシスコのサウスパークにて

Organic Transitというノースカロライナ州のベンチャー企業が開発した「ELF」という屋根付きの電動自転車。ELFは「Electric, Light and Fun」の略。

同社は2012年11月から2013年1月までクラウドファンディングのKickstarterで資金調達をし、目標10万ドルのところ20万ドル以上の資金が集まった。

連邦の法律で「自転車」に分類されるように、モーターの出力を750Wに、170ポンドの人が乗ってモーターで走った場合の最高速度を20マイルにした。

480Wのバッテリーと60Wのソーラーパネルを搭載し、太陽光と家庭用電源で充電できる。充電に要する時間は家庭用電源で1時間半から5時間(充電器による。充電器は2Ahか10Ahを選べる)。太陽光での充電にかかる時間は太陽光の強さによるので一概には言えないが、もっと効率のいいソーラーパネルを準備中との説明があるので、現状はあまり効率はよくないようだ。

1回の充電で走行可能な距離も場所や速度や重量などによるので一概には言えないが、なるべく負荷をかけなければ(たとえば走り始めは足でこぐなど)20-30マイル以上は行けるそうだ。かなり過酷な条件(たとえばモーターだけを使い、重い荷物を積んで、最高速度を出して、坂道を多く上るなど)でも8-10マイルは行けるそうだ。

価格は1台約5,000ドル。Kickstarterで支援者になると1台4,000ドルで入手できる。乗用車の年間維持費は約9,000ドルと言われているので、車の年間維持費の約半分の値段で購入できることになる。経済的で環境に優しく健康にも良さそうな、いいことづくめの自転車だ。

坂道だらけのサンフランシスコでも快適に走れるのかどうか、もう少し情報がほしい。

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