Apple SIMはややこしい

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Appleが発表したiPad Air 2とiPad mini 3は、SIMを変えなくてもキャリア変更ができるという、業界の常識を変える画期的なApple SIMが使えるが、キャリアによって対応が違うのでややこしい。

Appleのホームページより
Appleのホームページより

T-MobileのCEOのジョン・レジャー氏がTwitterでわかりやすくまとめてくれた、とTmoNewsが伝えている。

(Appleストアで購入する場合)

1. Verizonはこの施策に参加していないので、Apple SIMをインストールしたiPadでVerizonを選択することはできない。

2. Appleストアで販売するiPadにはApple SIMがインストールされているので、キャリアはAT&T、Sprint、T-Mobileの中から選ぶことができる。

3. AT&Tを選ぶと、Apple SIMはAT&Tにロックされるので、他のキャリアに変更することはできない。(変更したい場合はSIMを入れ替える必要がある。)

4. T-MobileかSprintを選ぶと、いつでも他のキャリアに変更できる。ただしAT&Tへの変更はできないので、T-MobileかSprintのどちらかを選ぶしかない。

(キャリアのショップで購入する場合)

1. VerizonとSprintに納品されるiPadにはApple SIMが付いていない。両社のショップで購入するとSIMはそれぞれのキャリア専用のものになる。

2. AT&TとT-Mobileに納品されるiPadにはApple SIMが付いているが、それぞれのキャリアにしか使えないようにロックしてある。(よってT-Mobileで購入したiPadはそのSIMではT-Mobileしか使えない。)

3. キャリアのショップで購入したiPadを別のキャリアで使いたい場合は、使いたいキャリアのSIMに交換する必要がある。

4. ロック解除されたApple SIMはキャリアのショップでは今のところ販売していない。今後販売される可能性はある。

5. Sprintは端末識別番号(IMEI)をApple SIMに紐づけているため、他社で購入したiPadはたとえAppleのキャリアフリーSIMを入れたとしても、Sprintでは使えない模様。

結局、キャリアにも制約があり、Appleにも制約があって、制約だらけでがっかりだ。業界の常識を変えかねないApple SIMは、今のところ誰にとっても何の価値もないものになり下がってしまっている、というのが結論だ。