アリゾナでスマホを買い替える(その3)


5年程前に購入したスマホがそろそろ買い替えどきになったので、新しいスマホに買い替えることにした。

前回までに買い替え前の我が家のスマホ事情としてT-Mobileの利用状況をお伝えしたが、Dish Wirelessのポストペイドブランド「Boost Infinite」についても少し触れておく。

日常の使用にはT-Mobileの3回線だけで十分なのだが、2022年12月にBoostがポストペイドのベータサービスを開始し、お試し料金が永久保証されるということだったので、品質や使い勝手などを確かめるべく、1回線だけ利用してみた

ベータサービス開始時のホームページ画面(Boost Infiniteのホームページより)

音声、データ(高速データは30GBまで)、テキストが無制限で、月額料金は利用回線数に関わらず1回線につき25ドル。この料金はベータサービス向けのお試し用のように説明されていたが、2023年6月にサービスが本格化された後も健在だ。

Boost Infiniteの最新の料金プラン(Boost Infiniteのホームページより)

この回線には日本で使っているスマホを使用することにし、既存のスマホを持ち込むというオプションを選んで、SIMだけを申し込んだ。届いたSIMを早速差し込んで使ってみると、T-Mobileよりもカバレッジが良く、高速で快適だった。

BoostはAT&TとT-Mobileのネットワークを使うMVNOとのこと。おそらく使用場所に応じて最適なネットワークを選択しているのだろうが、スマホの画面上には「Boost」としか表示されないので、どちらを使っているかは簡単にはわからない。

回線速度を測定するアプリ「Speedtest」で速度を測ってみるとネットワーク名に「AT&T Wireless」と表示されたので、AT&Tを使っていることがわかった。今まで場所を変えて何度か測ってみたが、ほとんどすべてがAT&Tだった。

SpeedtestでBoostの速度を測定中

つまりBoostは実質的にAT&TのネットワークをT-Mobileより安い料金で利用できるサービスと言える。ただしT-Mobileのプランに比べて、海外ローミングや機内Wi-Fiが利用できないなどのデメリットもあるので、比較には総合的な考察が必要だ。

試しに使ってみたBoostではあるが、品質や使い勝手は問題なく、万一T-Mobileが使えなくなったときのバックアップとしても有効だと思われるので、月々25ドルの追加的な支払いは発生するが、そのまま使い続けることとした。

フェニックスのDesert Botanical Garden(砂漠植物園)にて

アリゾナでスマホを買い替える(その4)に続く

アリゾナでスマホを買い替える(その2)